江戸時代近年の概論書読後感 85

 「第二章 藩の思想」

 前章で確認したような、天下のすべての土地、人民、資源等は公有で、大名=藩主は領地、領民を預かって治めるだけだ、という大原則を進んで受け入れ、家臣団と領民の生活を保障するような「仁政」を目指すのが務めだ、とする思想が生まれてくる。著者はそれを「預知思想」と呼んで、近世の藩創出の基本観念と考えているようだ。

 その「仁政」の実現のためには、家臣団を行政・法曹・技術蓄積の官僚組織に編成し、都市(城下町)建設や生産(農業)のインフラ整備を推進して、年貢をもとにした財政による藩の永続的な自立運営システムを作らなければならない。そのようなすぐれた藩運営の名君として有名なのは岡山藩の池田光政であるが、実はもっと早く、藩創出期のリーダー的な存在だった藤堂高虎に著者は注目するのである。  

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント