白石晩年の書簡 336
次の条では、洞巌の古希に当る誕生日に際し、自分の詩作を副書に書いて送ってきたのに対し、白石が感慨を述べている。
「一 御生日の事に付、御副書委曲拝見候。御奇特の御事業どもと恐入り候。古より遇不遇の際の事は論ずるに足らず候。たゞいかにも一身の上の事天地にはずかしからぬが、書をも見候楽たるべく候。それより外の事は心頭に留むべからざる事共に候。貴意如何。」
洞巌も前述のように、主君綱村の恣意的な裁断によって長く失意の境遇に置かれ、やっと自身の人物と学識が認められて儲君の師傅に抜擢を見たと思った時に、突然の主君の死によって退役を余儀なくされたわけなので、そうしたことを振り返った文章がこの副書にはしたためられていたのだろう。白石は自分が同じく不遇をかこつ身の上であることを思いつつ、しかし「遇不遇の際の事は論ずるに足らず」と慰めて、「一身の上の事天地にはずかしからぬ」ものであれば、読書や研究にすべてを忘れる楽しみができるので、それ以外の事は考える必要がないと述べている。
次の条は「五十四郡考」と塩釜に関連する確認事項なので省略する。また、それ以下の部分について、「これより端午と七日との御答」としてあるので、次の二便への回答であることがわかるが、その最初の二条も省略する。
「一 御生日の事に付、御副書委曲拝見候。御奇特の御事業どもと恐入り候。古より遇不遇の際の事は論ずるに足らず候。たゞいかにも一身の上の事天地にはずかしからぬが、書をも見候楽たるべく候。それより外の事は心頭に留むべからざる事共に候。貴意如何。」
洞巌も前述のように、主君綱村の恣意的な裁断によって長く失意の境遇に置かれ、やっと自身の人物と学識が認められて儲君の師傅に抜擢を見たと思った時に、突然の主君の死によって退役を余儀なくされたわけなので、そうしたことを振り返った文章がこの副書にはしたためられていたのだろう。白石は自分が同じく不遇をかこつ身の上であることを思いつつ、しかし「遇不遇の際の事は論ずるに足らず」と慰めて、「一身の上の事天地にはずかしからぬ」ものであれば、読書や研究にすべてを忘れる楽しみができるので、それ以外の事は考える必要がないと述べている。
次の条は「五十四郡考」と塩釜に関連する確認事項なので省略する。また、それ以下の部分について、「これより端午と七日との御答」としてあるので、次の二便への回答であることがわかるが、その最初の二条も省略する。
"白石晩年の書簡 336" へのコメントを書く